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【血液でわかる・胃がんのリスク検診のお知らせ】
●血液でわかる・胃がんのリスク検診(ABC検診)をはじめました.
◇クリニックの一般検診項目には,胃カメラ等の「胃がん検診」は含まれておらず,これまでは検診専門施設でのオプション項目として取り扱われてきました.
◇近年胃がんの95%以上はピロリ菌感染に関係していることがわかってきました.→「血液検査」でピロリ菌等を検査することにより,胃がんになる危険性が高いか低いかを判定することができるようになりました(ABC検診)(胃がんのリスク検診).胃がんそのものを診断するわけではありませんが,簡単な「血液検査」で胃がんのなり易さ(胃がんのリスク)を調べられることは,「検診」としては大変有意義なことと考えます.
◇「血液検査」で簡単に判定できますので,当クリニックでの他の健診(特定健診・住民健診・職場健診)時に,●血液でわかる胃がんのリスク検診もオプション項目としてぜひ追加してください.
4700円.
◆検査項目(1)=◆ピロリ菌検査=胃がんの発生母地となる「萎縮性胃炎」を引き起こすピロリ菌の有無を調べます.「ピロリ菌・陽性」=現在,胃にピロリ菌がいる.
◆検査項目(2)=◆ペプシノゲン検査=胃粘膜の「萎縮」具合を調べる検査です.「萎縮」が進んだ胃粘膜は胃がんになりやすい(胃がんリスクが高い)と考えられます.「ペプシノゲン検査・陽性」=現在,萎縮性胃炎の所見がある.
ピロリ菌検査・陰性(-) | ピロリ菌検査・陽性(+) | |
ペプシノゲン検査・陰性(-) | 「A」 タイプ | 「B」 タイプ |
ペプシノゲン検査・陽性(+) | 「D」 タイプ | 「C」 タイプ |
【脂肪肝】
○肝臓の中にたくさんの中性脂肪が貯まる病気です。
もともと肝臓は食事中の糖や脂肪を蓄える働きをしていますが、食べすぎると貯まる量も増えてしまいます。また肥満や糖尿病の人はインスリンの作用不足により更に肝臓に脂肪が貯まりやすくなります。現代の飽食の時代ではもっともよくみかける病気の一つです。健康診断で肝機能異常とされた方の多くは脂肪肝が原因です。超音波(エコー)検査で肝臓が白く輝いて見えることで診断できます。
○フランス料理で有名なフォアグラは人工的に脂肪肝を作ったものです。
〇NASH(ナッシュ) について
以前は肝臓病といえばアルコールに起因する病気というイメージがありましたが,近年,飽食の時代になり,メタボ由来の肝機能障害が激増しています.
その中の多くは「単純な脂肪肝」ですが,一部「NASH(ナッシュ)(脂肪性肝炎)」が混ざっています.
NASHは肝硬変・肝がんに進行する可能性があるのですが,残念ながら単純な脂肪肝との区別は困難です.またGOTやGPTの高低だけでは進行具合を判定できません.
現時点でNASHの特効薬は無いため,メタボを改善させる,地道な食事療法(別ページ)・ 運動療法(別ページ)が,NASH対策として重要です.また糖尿病・高血圧・脂質異常症等の薬物治療をしっかり行うことも大切です.
【B型&C型肝炎ウィルス~無料検査のお知らせ】
★肝臓がんの原因のほとんどは(B型&C型)肝炎ウィルスです.
自覚症状がなくても,血液検査で異常がなくても,(B型&C型)肝炎ウィルスが体内にいる可能性があります.
★無料の血液検査でわかります.(肝臓がん撲滅事業)
★一生に一度だけ検査しておけばOK.
★はやしクリニックに受診中の(20歳以上の)全ての皆さんに,この血液検査をお勧めします.遠慮なく受付に申し付けください.
【アルコールと肝臓】
お酒の適量は,男性は純アルコールで最大20グラムまで,女性は10グラムまでです.
純アルコール20グラム相当とは,
ビール(アルコール度数=5度)だと500㎖,ワイン(同12度)だと220㎖,
日本酒(同15度)だと180㎖,焼酎(同25度)だと120㎖,ウィスキー(同40度)だと60㎖です.
○アルコールは肝臓で分解されますが、その途中で毒性のあるアセトアルデヒドができて、それが肝臓を傷つけます。血液検査ではγ-GTPやGOTが上昇します。
●(五日市地区・佐伯地区において)肝臓疾患でお困りの方には舛田内科・消化器科をお勧めしています.
●女性に多い骨の病気~骨粗鬆症の話
骨がスカスカになっていると(骨粗しょう症になっていると)転んだだけで骨折することがあります。骨折がきっかけで寝たきりになることも多々あります。骨粗しょう症は早期であれば予防可能な病気です。本症にかかりやすい高齢女性の方は自分の骨の硬さやもろさを知り、骨折り損にならないように早めに対策をとりましょう。当クリニックではたった約1分で骨密度と骨年齢がわかります。費用は800円で,保険で3割負担の場合は240円です。お気軽に相談下さい。骨粗鬆症財団のQ&Aをご参照ください。
●女性に多い甲状腺の病気
甲状腺は「のどぼとけ」の左右と下側にあります.甲状腺機能低下症は高齢女性にとても多い病気です.
「疲れやすい・おっくうである・記憶力の低下・寒がり・のどの違和感がある・汗が少ない」等々の症状がある方は一度ご相談ください.
●女性に多い尿もれの病気
40歳以上の女性の30%が「尿もれ」に悩んでいます.
(1) 腹圧性尿失禁は,咳・くしゃみ・重いものを持ち上げた時等に尿が漏れるものです.
→軽症の場合は骨盤底筋トレーニングが有効です.
(2) 切迫性尿失禁は,トイレに行きたいと思ったらほとんど我慢ができずに尿が漏れるものです.
→過活動膀胱(OAB)の可能性があり,膀胱筋の働きを抑制する薬物治療が有効です.